第一次大戦の狙い、それは当時世界の海洋を制していたイギリス(背後で操るロスチャイルド)が、未だ大陸に残存する旧帝国を崩壊させるとともに、そこに眠る金塊と資源を奪取し、利権を握るための戦略に沿って行われた。
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一般的な理解では、この大戦は、英仏と独の植民地の奪い合いの戦争だったとされている。イギリスは、フランスと協調関係を築いて、先進的にアジアやアフリカ地域で植民地を獲得していた。このイギリスの「3C(カイロ、カルカッタ、ケープタウン)政策」の推進に対して、「3B(ベルリン、バグダッド、ビザンチウム=コンスタンチノープル)政策」を推進したのが、ドイツを代表とするヨーロッパの後進新興国だった。

つまり、第一次世界大戦は、後進新興国が「資源と植民地の再配分、再分割」を要求して起こった「帝国主義戦争」だったとされている。これにオスマン・トルコ帝国支配下の東ヨーロッパ地域やバルカン半島での民族問題が複雑に絡んで激化した。

しかし、もっと違った側面からみれば、この大戦はロスチャイルド財閥による世界管理戦略に従って遂行されていたのだと見ることもできるのだ。ロスチャイルド財閥は、大英帝国以外で当時世界に存在した旧態依然の「4つの帝国」を崩壊させようとしたのである。

「4つの帝国」とは、【1】ドイツ=ホーエンツォレルン帝国、【2】オーストリア=ハンガリー二重帝国(ハプスブルク家)、【3】ロシア帝国(ロマノフ家)、【4】東欧中東のオスマン・トルコ帝国である。

これらをまとめて瓦解させようと目論んだ。このことでロスチャイルド創業の地であるフランクフルトを奪い返し、現在の本家であるイギリスの地位を脅かす存在であるドイツ(オーストリア・ハンガリー帝国)の勢力を弱体化させ、ロシア帝国解体をも狙ったのである。地政学的に言うならば、ロシアが南下政策を採ることで、イギリス海洋帝国の世界中の「リムランド」(ユーロ・アジアの縁)の諸地域が脅かされていたからだ。

そこで、前記のように、革命でロシア帝国のロマノフ王朝を滅亡させてその金塊を奪い取り、早い時期から中東の油田地帯をも獲得しようとした。クリミヤ戦争後の混乱からオスマン・トルコ帝国がついに瓦解して、そのなかから非イスラム的な西欧近代化路線を掲げるケマル・パシャ(ケマル・アタチュルク)の国民革命が成功した。

アラビア半島ではイギリスの情報将校だった「アラビアのロレンス」の異名を持つT・E・ロレンス中佐が、オスマン・トルコ帝国からのアラビア地域の独立を煽って、砂漠のヴェドウィンの族長たちを動かした。ロレンス中佐は、「ハーシム家」のファイサル王子に接近してアラブ民族の独立運動に肩入れしていた。イギリス政府は、初めはマホメット(ムハンマド)の正統の血筋を引く「ハーシム家」を支援していたのである。その後情勢が変わって現在のサウド王家のイブン・サウドが権力を簒奪すると、イギリス政府はこれと結んだ。いったん退役させられたロレンスは、イギリスで事故死と見せかけられて殺された。

アラビア半島でそれぞれの部族ごとに民族固有の国家建設を認めたことは、オスマン・トルコ帝国を弱体化・壊滅させることでは効果を発揮したが、その後の中東地域に火種を残した。

こうして「4つの帝国の解体」が実現した。
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(ここまで引用:リンク より)

そして、戦後アメリカ(当時ロスチャイルドが主導)の提案で、国際連盟が設立される。

>ウッドロー・ウィルソン大統領(民主党)は、新たに興った民族国家群をまとめて管理する必要から「民族自決」主義を掲げて「国際連盟」の樹立を提唱した。(中略)この国際連盟がうまく機能すれば、ロスチャイルド財閥はその後も世界をしっかり管理できるはずだった。だから、ウッドロー・ウイルソン大統領が「新自由主義」を標榜し、「民族自決、一民族一国家」を提唱した。

>ところが国際連盟の設立は、スタート時点から躓いてしまった。アメリカは自国の大統領が設立を提唱しておきながら、当時連邦議会では野党である共和党が多数を占めていたため、自国の国際連盟への参加を否決してしまい、批准できなかった。
(引用は、「実物経済の復権」 副島隆彦)
※共和党がロックフェラー・金融資本によって乗っ取られていくのは1970年代以降。

・・・・・・・教科書の教える歴史がいかに表面をなぞったものだということがよくわかるというもの。背後で動かしている金融資本の意図こそが明るみに出なければならない。また彼らが“民族自決”etc受け入れられやすい言葉を作り出すことによって、都合のいいように誘導し、歴史を捻じ曲げてきたことも。